Google主催 AdSense実践セミナー(2012年2月15日開催)まとめ I

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2012年2月15日に行われた、Google主催 AdSenseセミナーに参加してきたので、内容をまとめていおきたいと思います。なお、このセミナーは第1部のGoogle担当者のAdSenseに関する解説と、第2部のAdSense利用企業のパネルディスカッションに分かれており、今回の記事は第1部について掲載しています。


これは第3部の交流会で振る舞われた軽食

最新のAdSenseソリューションとDoubleClickテクノロジーによるPCサイトの収益向上

<コンテンツ向けアドセンスの最適化手法>

クローラーがウェブサイトを解析し、そのサイトにマッチした最適な広告を配信してくれる。そのため、サイト内の記事を読んでもらった上で記事下に配置したアドセンス広告をクリックしてもらえる。

記事下は大型のレクタングルがクリック率が高いのでオススメ。日本ユーザーの特性として記事を最後まできちんと読み、その流れで視界に広告が入った際、興味を持ってクリックされる。国や文化によって独自性があり、記事したレクタングルは日本特有な現象。外国の新聞は記事内に広告が入っていることが多いが、日本の新聞は記事下に広告が配置されている場合が多い為その影響もあるのかもしれない。なお、記事下の場合、バナーよりもレクタングルの方がクリック率が高い傾向がある。

AdSenseはコンテンツにマッチ(親和性)した広告が表示されるので、目立つ場所に純広告、記事を読んだ後の場所にアドセンスを無駄なく配置。興味を持って広告をクリックしてもらうのがアドセンスの真骨頂。

違和感のない配置。サイトカラーと広告・枠線カラーを合わせる。枠線はなくても良い。サイトに馴染むように配置する。広告というテキストを広告の上に記載しミスリードをしない配慮も必要。

メニュー下にリンクユニットを配置すると効果的。メニュー近辺は次のページを探すユーザーが回遊しやすい。

特別な事象がない限り、イメージ広告/テキスト広告の両方が表示される設定にしておくのがベスト。なぜなら、オークションで一番高い広告が表示。(レクタングルの場合)4つのテキスト広告よりも1つのイメージの方が高い場合に表示される。

<検索向けアドセンスの最適化手法>

サイト内を回遊しない場合がある。サイトを訪れても回遊せず離れてしまうお客様に対し、検索窓を設けそこから離脱してもらうことも検討しても良い。横長の検索ウィンドウをすべてのページの同じ場所に配置しておくと使って貰える場合が多い。

<他の広告ネットワークとの併用>

純広告が売れずに自社広告を掲載している場合、それをアドセンスと併用することが可能となる機能が「dfpスタンダード」。

dfpスタンダードのメリット
・純広告・アフィリエイトを含む配信管理を簡単におこなえる
・より細かい管理で収益効果の向上が見込める
・収益につながらない広告をAdSenseに切り替え収益の向上が図れる
・純広告との広告効果を比較し、高い場合だけAdSenseを表示させることが可能

具体的には
時間やインプレッション数で広告スケジュールを管理できる。
アフィリエイトの個別商品リンクをずっと表示していても売れない。
掲載場所に限りがある。
複数の広告掲載方法を一元化したい。
国内向けの広告なのに海外からのアクセスに表示させても無駄。

↓このような現象に対し、dfpスタンダードを利用することで

仮想CPMと比較させて、AdSenseの方が高い場合だけAdSenseを表示させる。
フリークエンシーキャップの調整により一定回の表示回数を超えたらAdSenseを表示させる。
地域(地元エリア)を絞った表示、性別や年令、新規とリピーターを分けて表示。
IPアドレスを元にして広告を配信できる。
指定外の訪問者にはAdSenseを表示させる。

(ココから下は個人的異見)
実際に僕もdfpスタンダードを使ってみたんですが、純広告を持っている人でないと使う機会が限られるので、ちょっとハードルが高いような気がします。アフィリエイターとして利用するのであれば、フリークエンシーキャップ機能を利用するのが良いかと思います。この数値を設定しておくことにより、1日につき同じユーザーが◯回訪問したら、それ以降はAdSenseを表示させるという事が可能になります。

詳細はInside AdSenseのDFPスタンダード関連記事がわかりやすいです。
DFP スタンダード ガイド

モバイル市場動向とモバイル向けアドセンスのご紹介

基本的には先日のスマートフォン向けセミナーと同内容なので、詳細はこちらの記事をご確認ください。
http://adsense-life.info/column/565/

その他のポイントとして以下の2点がありました。

プラットフォーム別レポート・・・端末別の収益性が確認できるようになった。
管理画面→パフォーマンスレポート→プラットフォームでPC、ハイエンド向け端末、モバイル等別の収益結果が表示される。

掲載位置などの最適化作業の前に
1.定期的にサイトのカラー及び広告のカラー変更を行いましょう。
2.コンテンツの少ないページに「セクションターゲット」を設定しましょう。

AdSenseプログラムポリシーを遵守するために

そもそも何故ポリシーがあるのかを考える。
広告主の目的→興味のあるユーザーに表示されるよう、広告を出稿したい。

<適切なウェブコンテンツの場合>
広告出稿→関連付いた広告→興味があるユーザーがクリック→広告主のサイトにもメリット→広告主の継続的な出稿

<ポリシー違反のコンテンツの場合>
広告主に興味があるユーザーが来ない→広告費の垂れ流し→広告主の出稿が無くなる

最も気をつけるべき事・・・広告主・ユーザー・サイト運営者にとって不利益となる行為

・不正なクリックやトラフィック
間違いクリック程度ならOK、ウェブ制作会社のテストクリック×。トラフィックエクスチェンジ×。

・同じ違反の繰り返し
アダルトコメントスパムにも注意。

・児童ポルノコンテンツ
米国基準。日本のアニメやフィギュアも注意(貼らない方が無難)

<AdSense APIの活用>
無料ブログ運営していて、下部の個人ブログが違反をすると運営会社(者)まるごとダメになる。これがAdSense APIの場合、親アカウントが管理者、個別サイトには子アカウントを与える。子が違反しても親アカウントには影響ない。収益は親と子で折半(親側で設定できる)。

<アダルトサイト>
過去広告配信が止められたサイト例
・アダルトDVDやグッズ販売
・アダルトサイトへのリンクが多数
・アダルトコメントスパムが際限なく続いた

写真(例えば水着写真)だけでアダルトかどうかは判定しない。周辺のテキストの内容を踏まえた上でアダルトかどうか判定する。FamilySafeの概念を持つ(自分/近所の子供と一緒に見ても問題ないかと思う基準)。

<テンプレートサイト>
広告による収益のみを目的とした内容の薄いサイト。
・内部リンクか広告しか無い
・同じテンプレートで量産
・ユーザーのためにならない
→出口が広告しかなく、×ボタンでの離脱しかできない→仕方なく広告をクリックしている

<ラベリング違反>
広告の上に記載できる文字は「広告」「スポンサードリンク」以外の表示は×

<お小遣い稼ぎ系コンテンツ>
・リードメール
・ドロップシッピング(グレーゾーン)
・ポイントサイト
・情報商材
・これらのコンテンツの紹介や誘導が目的のサイト

【対策と予防】

・コメント欄を機械的に書き込みできないような工夫(スパム弾き)
・ユーザーからのスパム報告を受けられるようにする
・アダルトがやりたい人は割りきってそのコンテンツだけアドセンスを外す

ポリシー違反をしてしまうと何が起きるか
・警告(72時間以内に指摘箇所を修正し報告すればOK)
・広告配信停止
・アカウント停止

以上がGoogle担当者の解説になります。その2では成功事例のパネルディスカッションについて記載します。

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