Google主催 AdSense実践セミナー(2012年2月15日開催)まとめ II

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2012年2月15日に行われた、Google主催 AdSenseセミナーに参加してきたので、内容をまとめていおきたいと思います。なお、このセミナーは第1部のGoogle担当者のAdSenseに関する解説と、第2部のAdSense利用企業のパネルディスカッションに分かれており、今回の記事は第2部について掲載しています。(第一部の記事はこちら⇒Google主催 AdSense実践セミナー(2012年2月15日開催)まとめ I


今回のパネルディスカッションによく出てくるDFPスタンダード

AdSense利用企業のパネルディスカッション

パネリスト

AUTOSPORT WEB(以下 A) http://as-web.jp/
マンションコミュニティ(以下 M) http://www.e-mansion.co.jp/
動画マニュアル.com(以下 D) http://www.dougamanual.com/

Q「アドセンスを使い始めたきっかけ」

A「サイトのリニューアルの時にコンテンツが溜まってきたので検索機能をつけようと思った。その際に自前で開発するより検索向けアドセンスを使った方がコストも掛からず収益も上がると思い導入した。」

M「広告に関しては消去法で行った結果、アドセンスに落ち着いた。当サイトは評判を書き込むサイトなので、直接クライアントを広告費を貰うとマイナス情報が出た時に影響がある。情報の歪みを無くそうと思い、クライアントから広告を得ていない。当時はアフィリエイトで収益を上げていたが、アドセンスを導入した結果、収益性が向上した。」

D「動画制作のかたわらでサイトを作った。製作コストがかなりかかるので、サイトで収益をあげようと思った。最初は別のアドネットワークでやっていたが、2009年にアカウントを取得し今は全部アドセンスを配置している。」

Q「他のネットワーク、アフィリエイトと比較しアドセンスのメリット」

D「コンテンツ制作がメインなのでサイトのメンテナンスをする人が少ない。アドセンスはコンテンツマッチ型なので管理が簡単。収益性が高い。」

M「ロングテールで収益を出すのに優れている。例えば「お風呂 掃除」で検索してきたユーザーに対しても、それにまつわる広告が出て収益になる。アフィリエイト、純広告の場合、収益もそれほど高くなく管理も面倒。広く浅く収益を上げるには最適。PVの規模があれば売り上げは伸びる。」

A「基本的には前2社と同様。他社のネットワーク広告を使った時もあるが、管理画面が見やすく収益の増減がわかりやすい。励みにできる。」

Q「コンテンツ向けアドセンスの中で「これはうまくいった」という最適化の秘策があれば教えてください。」

M「コンテンツの変わる頻度の一番高い場所に貼る。ユーザーの目線がそこに集中する。掲示板の一番下が一番収益が上がる。クリックレートが高い。ページタイトル、本文の近く。画像(マンション・細かい情報)の近く。広告に制限を加えず、入札のままにする。広告の売上の最大化はGoogleに任せる。プレースメント広告をしっかり設定することにより3割ぐらい単価が変わる。」

A「純広告も合わせて掲載しているためDFPスタンダードも活用。ヘッダー部分に、以前は純広告が入っていないときはAdSenseを流していたが、現在は表示させなくしている。理由としては下部にクリック率の高いレクタングルがあったので、そちらに目を集中させた。AdSenseはサイト上部にあるユニット(HTMLを読む順)からクリック単価の高い広告が表示されるシステムなので、表示が早いのにクリック率の低い場所に広告を掲載していると、単価の高い広告を無駄にしている。」

D「目立つ所にバナーを配置する。コンテンツ下部のレクタングルの場合はテキストの記事→テキスト広告の配置の時に最大限の効果。動画の場合は動画上部にバナーが効果的だった。」

Q「コンテンツ向けAdSense以外の広告ユニットについて利用しているものがあれば教えて下さい。」

A「DFPスタンダードを使って、純広告およびAdSenseの併用。純広告枠には仮想CPMを設定してAdSenseを競合させている。競合数値のチューニングを細かに行い、半々で表示されるような設定にすると良い。スマートフォン対応もしているがヘッダーはクリックされない。PCのヘッダーワイドバナーのクリック率も異常に低い。モータースポーツファンの特性かと思われるので、スマートフォン版はページの中央、あるいは下部に載せたらクリック率が改善。ただし、これはサイトの属性にもよるかもしれない。」

M「DFPスタンダード以外は利用している。ハイエンド向けアドセンスが非常に伸びている。DFPスタンダードを利用していない理由は、純広告を取ることによる人件費を掛けたくない。アドセンスに収益は一本化。媒体社は媒体に特化すべき。純広告を出したければ、当社のサイトをプレースメントターゲットで設定して出稿してもらえば良いと考えている。」

D「現在はフラッシュで自社サーバーにて運用しているが、少しずつYouTubeに移管している。結果、YouTubeからも広告収入を見込める。検索に負荷がかかっていたが、検索向けアドセンスを利用することにより検索レスポンスが改善され収益も向上した。検索向けAdSenseは無料で使えるアウトソース。」

Q「今後、グーグルアドセンスに期待すること。」

D「特に無いが、DFPスタンダードの仕様をもう少し簡単にして欲しい。」

M「クライアントソースの量が重要。すそ野を増やすために、極端に簡単な広告出稿フォームを作って欲しい。クレジットカード、予算、自分のサイトを入れればグーグルで何とかしてくれるようなシステム。競合サービスからの営業も多いが、アドセンスを使っている理由はクライアントの多さ、単価、コンテンツマッチ。売り上げの最大化をさらに見込んでいきたい。」

A「サイト内検索の検索結果画面のカスタム化。現状はコンテンツマッチ順だが、ニュースサイトという特性上、更新日時順の表示ができるようになれば嬉しい。」

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