Google 主催 GoMo Publisher Day(2012年6月6日開催)まとめ II ~スマートフォンの最適化に向けてGoogleアナリティクスの効果的な使い方~

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2012年6月6日に行われた、Google 主催 GoMo Publisher Dayに参加してきたので、内容をまとめていおきたいと思います。なお、このセミナーはAdSenseの内容も一部含まれているものの、どちらかというとウェブサイトのスマートフォン対応についての内容が多めになっています。

セミナー自体はGoogle担当者の新サービスGoMoに関する解説とGoogle Analyticsの活用法、サイト運営者や制作会社のパネルディスカッションに分かれており、今回の記事はGoogle Analyticsについて掲載しています。

http://www.google.com/intl/ja/analytics/
Google Analytics

I.アクセス解析はなぜ重要か?

1.Web上のお客さまの見える化
2.チームの方向性を一つにする
3.広告マーケティングの最適化
P.S.変化の激しい市場へ的確に対応する

アナリティクスはデフォルトで60種類超のレポートが出力できる。見るだけでは分析できない。ビジュアル化によりサマリーページを見るだけでも理解できるようにバージョンアップしてきた。

どの項目のどの指標を改善するかを決めておく。レコーディングダイエットのように記録をとっておく事が重要。

アナリティクスでわかること

【ユーザー】どんなユーザーが来ているの?

訪問数・ユーザー数・地域
新規や訪問回数
ブラウザ・OS
スマートフォン・フィーチャーフォン

【トラフィック】どこから来ているの?

参照サイト
キーワード
広告やキャンペーン
SNS

【コンテンツ】何に興味があるの?

ページの人気度
クリックした場所
ランディングページ
サイト内検索

【コンバージョン】満足しているの?

目標の達成状況
エンゲージメント

II.Google Analyticsの新機能

【新機能1】リアルタイム解析

数十秒前の状況を刻々と伝える。追加設定不要で無料で使える。
ニュースサイトや掲示板サイトで有効
トラフィックを伸ばすために関連記事を書いたりすると良い。
テレビ広告等の効果検証。

リアルタイムレポート×スマートフォン。
スマートフォンのみをフィルタリングなどの機能は鋭意開発中。

【新機能2】ユーザーフロー

アルゴリズムで複雑なユーザー行動をグループ化。
セグメントや深掘りも柔軟に。
気になるページの前後はフローを確認。
導線の整理、回遊率の改善(赤い箇所は離脱ポイント)

III.スマートフォンサイト×アナリティクス

スマートフォンユーザーの動向を把握する3ステップ

ステップ1 モバイルサマリーで比率を確認

サマリー→モバイル→サマリー
デバイスにすると端末別になる

デバイスサマリー
(例)Googleストアサイトのスマートフォンからのアクセス
250PV(2010年)→1000PV(2012年)→4000PV(2014年)というアクセスの増え方(予想)をしている。これを自分のサイトに当てはめて考えれば、どれだけのアクセスがスマートフォンから流入してくるかの参考値になる。

ステップ2 直帰率/滞在時間の確認

アドバンスセグメント
メディアサイトは滞在時間が長い方がいいとされるが、スマートフォンの場合は記事を見つけられなくて訪問時間が長い可能性がある。その際は直帰率を指標に加えると良い。

ステップ3 デバイス別分析

ブランド別
その他→解像度別でディスプレイ解像度で振り分けることもできる。

事例 スマートフォン最適化の効果

マイナビニュースが2011年5月に実施。
トップページ訪問数が4.5倍。
最適化後も改善を続けた結果、さらにユニークが1.5倍 PVが1.9倍になった。

以下、アドバンスな内容

補足1 カスタムレポート
自分で分析したい情報をピックアップしドリルダウン形式でレポートを作成。

補足2 カスタムアラート
インテリジェンスイベントのタブから利用。何かあった時にアラート。
例)モバイルのアクセスが増えた時とか

補足3 便利なChromeアドオン
Google Analytics Debugger Google謹製
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IV.スマートフォンサイトのAdSense最適化について
(パネルディスカッションでも説明)

スマートフォンサイトを作成した場合
収益 = PV × CTR × CPC
上記三要素をすべて改善できる可能性あり。

実装について

画面固定が可能なサイト(スクロールなし)の場合は画面の最上部か最下部。ユーザビリティの観念から。

スクロール型の場合はロゴ下に320×50、コンテンツ下部に300×250。
ユーザビリティを下げずに十分な効果が見込める。

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